2019年06月07日

バット詩集のこと

詩人の石原亮という人が昭和4年に発行した、「バット詩集」という
200とか300とかの極少部数の、私家版のような本があります。
ゴールデンバット(たばこ)の包み紙に詩を印刷したものらしいけれど、
どのように仕立てられたのか体裁は謎、ネットで探してもほとんど情報が出てこないので、
ずっと長い間、幻の本でした。


たばこの包み紙ってことは、もしかして手作り?などと
想像を膨らませていたんですが、最近になってふと思い出してネット検索をしてみたところ
古書店がアップした画像がヒット、ようやく体裁が明らかになったんですが…


ゴールデンバットの包み紙というのは私の勘違いで、
本当は、箱(包みでなく当時は箱だった)の中に入っている白い紙に印刷したんだそうです。
たぶん綴じてはおらず、トランプみたいにバラで、ゴールデンバットサイズの箱に収められていたようでした。


石原亮という詩人、たぶん有名ではないと思いますが
「二行詩」の作品を多く書き、またそれを広めようとした人物だったようです。
この人の二行詩集「鳥の思想」は10年くらい前に見つけて買いましたが、
他にこの人の本を見かけることはほとんどありません。


しかし、包み紙で本にするなんて(していたら)ちょっと面白いし、たばこサイズというのもいい。
実物は私の想像よりフツーでしたが、たばこ紙とか、お菓子の包装紙なんかで本を仕立ててみるのもいいかもです。


ちょっとそれますけど、戦時下のロシアでこっそり作られていた「骸骨レコード」みたいに
物資不足のためにリサイクルで作った本、なんていうのがあるんでしょうか。


ご存知の方がいらしたら、ぜひ情報を…

(柚本)


bat2_0607.jpgbat1_0607.jpg


posted by 製本部 at 16:54| Comment(0) | No Category | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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