2019年05月26日

西尾市岩瀬文庫のこと

全国には、魅力的な図書館や資料館、文書館がたくさんあります。
それぞれに、面白そうな企画展や情報発信をされているので、本好きとしては、興味がつきませんが、ここ数年、是非行ってみたい〜〜!!と思い続けている所があります。
それは、愛知県西尾市にある『西尾市岩瀬文庫』です。
未だ機会を得ず・・・・ではありますが・・・

西尾市岩瀬文庫
https://iwasebunko.jp

西尾市岩瀬文庫は、明治41年に西尾市の実業家である岩瀬弥助が創設した私立図書館で、平成15年、日本初の「古書ミュージアム」としてリニューアルし、平成20年には創立100周年を迎えられたそうです。

87d596bb7ec723e5efe05532be93b2dd.jpg

西尾市岩瀬文庫では、重要文化財を含む古典籍から、近代の実用書まで8万冊あまりの蔵書が保存・公開されています。

昨年、「岩瀬文庫図書目録」を入手しました。
なにかにつけて、この目録を開く事がありますが、その蔵書の充実ぶりには目を見張るものがあります。

IMG_1918.jpeg


HPを拝見すると、岩瀬文庫の蔵書は、そのほとんどが江戸時代以前の和本で、あらゆる分野の本がそろえられており、特に本草書の所蔵は4,000冊を超えるそうです。また明治から昭和初期に出版された実用書も多く現在では、入手困難な書籍も多々所蔵されているようです。

目録で、書名を追っていると『この本何が書かれるのだろう〜〜?』と思うことがしばしば。
例えば
『貝殻断面図案』平瀬與一郎(1913)
『江戸流行 菓子話船橋』船橋屋織江(1841)
『像のみつき』中村平吾(1729)
など。。。。。微妙に興味をそそられませんか?

一般には、古文書や典籍等を収蔵する史資料保存機関での閲覧は、ハードルが高く感じられることもしばしばですが、HPには「西尾市岩瀬文庫 古典籍書誌データベース」があり、書籍の内容にまで踏み込んだ書誌データが公開されています。
書籍名がわからなくても資料名一覧の「タイトル」から、その書籍がどのような内容か知ることもできるので、余り馴染みのない分野の書籍とも新たな出会いがあるかもしれません。

西尾市岩瀬文庫のHPを眺めながら、思いをつのらせています。


(T)
posted by 製本部 at 01:56| Comment(0) | No Category | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月21日

「図書の修理とらの巻」続編が発行予定

既刊の「図書の修理とらの巻」の続編が2019年6月30日に発行予定だそうです。

以前に紹介済みですが、図書修理をわかりやすく紹介したNPO法人書物研究会の『図書の修理とらの巻』(2017年刊)、中身はこんな感じ。

図書館での補修といった感じで、イラストがふんだんに使われていてやさしく分かりやすい内容になってます。
手製本の経験のある人には初級編的な感じかもしれませんが、背だけを貼り替えるなど部分補修の手順や留意点など、なかなかタメになります。

toranomaki1.jpg

toranomaki2.jpg

toranomaki3.jpg

補修だけでなく、応用でプチ改装なんかしても可愛いかもです。

関連ですが、こういう本もあります。(こちらも以前紹介済み?)
「防ぐ技術・治す技術」(社団法人 日本図書館協会 2005年刊)。右が「とらの巻」
book0521.jpg

「防ぐ技術・治す技術」の資料っぽい感じで地味ですが、中身は充実してると思います。

siryou1.jpg

siryou2.jpg

カビ害や虫害の処置、革装本の革の保革なども役に立つ情報がけっこう載ってまして、興味深い内容多数。
在庫は残り少なそうなので(Amazonでは古本のみ)、欲しい方は急いだほうがいいかも…



※『続 図書の修理とらの巻』は、クラウドファンディング「Ready for」より支援を募っているとのこと。興味ある方はご支援を。


(柚本)
posted by 製本部 at 17:18| Comment(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本に関する展示会[関東]

◆CUT OUT!切抜きの冒険 −「本をめぐるアート」コレクションより
4月20日(土)〜6月23日(日)
うらわ美術館 

◆【明星ギャラリー】明星大学貴重書コレクション展 ウィリアム・モリス −理想の書物を求めて−
第T期 3月22日(金)〜 6月22日(土)
第U期 6月28日(金)〜 9月21日(土)
第V期 9月27日(金)〜12月21日(土)
明星大学資料図書館 

◆ある編集者のユートピア 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校
2019年04月27日〜2019年06月23日
世田谷美術館 

◆特殊文庫の古典籍
五島美術館、神奈川県立金沢文庫、東洋文庫ミュージアム、慶應義塾大学三田キャンパス(斯道文庫)、静嘉堂文庫美術館の5つの特殊文庫が連携し、東洋の古い書物を紹介する展示が行われます。

[五島美術館]
大東急記念文庫創立70周年記念特別展示
 2019年4月6日[土]〜10月20日[日]

[神奈川県立金沢文庫]
特別展東京大学東洋文化研究所×金沢文庫 東洋学への誘い
 2019年7月20日[土]〜9月16日[月]
 特別公開「国宝 文選集注」5月17日[金]〜7月15日[月]

[東洋文庫ミュージアム]
漢字展−4000年の旅
 2019年5月29日[水]〜9月23日[月]

[慶應義塾大学三田キャンパス(斯道文庫)]
「本の虫・本の鬼」センチュリー文化財団寄託品展覧会
2019年6月3日 [月] 〜6月28日 [金]

[静嘉堂文庫美術館] 
書物にみる海外交流の歴史〜本が開いた異国の扉〜
 2019年6月22日[土]〜8月4日 [日]
posted by 製本部 at 16:11| Comment(0) | event | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月18日

セミナー[都内]

古書で紐解く近現代史セミナー第31回
製本と修復 ー「ルリユール」で広がる書物の世界ー


2018年9月20日(木)

時間:午後7時〜午後8時30分(開場:午後6時30分)
講師:岡本幸治

16世紀以降ヨーロッパでは、本は仮製本の状態で売られ、購入者が自身の好みで製本工房の職人に製本を依頼していました。その製本術を「ルリユール」といいます。
内田嘉吉文庫では16世紀から20世紀の多くの洋書を所蔵しており、これらの多くが「ルリユール」で製本されたものです。その時代時代の特徴的な製本を今に見ることができる貴重な蔵書群ですが、年月の経過や使用による劣化は否めません。そこで、「ルリユール」の技術を応用した修復を少しずつ進めています。
本講座では、内田嘉吉文庫所蔵の洋書の修復を手がけてきた講師が、修復本の実例を紹介しながら「ルリユール」の変遷についてもお話しします。

会場:4階スタジオプラス(小ホール)
定員:60名(事前申込順、定員に達し次第締切)
参加費:1,000円
   (千代田区民・学生500円*千代田区民の方は住所が確認できるもの、
    学生の方は学生証をお持ちください。)
お申し込み方法:お申し込みフォーム、電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)
いずれかにて、@講座名(または講演会名)、Aお名前(よみがな)、B電話番号をご連絡ください。


日比谷図書文化館
100-0012東京都千代田区日比谷公園1-4
TEL 03-3502-3340(代表)
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/



(編集室)
posted by 製本部 at 14:52| Comment(0) | ワークショップ・講座情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

図書館展示情報[都内]

特別研究室企画展示

100年後も手に取れる本に 〜内田嘉吉文庫修復報告 2018〜
2018年7月17日(火)-9月30日(日)

2017年度、日比谷図書文化館特別研究室では内田嘉吉文庫所蔵資料計10点の修復を行いました。
そこで、修復報告の一環として、修復を終えた資料とその作業記録を公開します。
前回の2014年度同様、製本家による創意工夫が凝らされた修復本のほか、今回は江戸指物師によって修復された蔵書の外箱も展示します。

開室時間:平日 午前10時〜午後8時 / 土曜日 午前10時〜午後6時 / 日曜日・祝日 午前10時〜午後4時

会場:日比谷図書文化館 4階 特別研究室



(編集室)
posted by 製本部 at 14:48| Comment(0) | event | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする